地元で4年ぶりに文化祭が通常開催されました。各種催し物や活動記録発表、手芸や書、絵画など様々な出展がありました。その中に昆虫標本展示がありました。約10万点を保有しているといわれる個人標本家の方ですが、20年前に当地へ移住してきて採取したチョウの標本等を展示。色々な種類のチョウがこんなに生息しているのかと思うほどで、多くの地元民が驚いていました。
さて、その方曰く、ここ数年は採取した半分近くのチョウがみられなくなったとのこと。世界レベルでは約40%の昆虫が絶滅若しくは絶滅の危機に瀕しているといわれています。主な原因は気象変化や化学農薬の散布、地域開発などが考えられるそうです。ただ、それ以上に懸念すべきは昆虫を捕食している鳥などへの影響です。彼らにとっても昆虫の減少は死活問題。また益虫が減り、害虫が増えてきているため私たち農家にとっても大きな問題です。こうした現象は新たな懸念材料として今後対策を考えていく必要があります。